今回は、その1で用いたサンプルプログラム「プロデルでSQLite.rdr」について触れながら次のステップに進む。

プロデルデザイナで表示された内容を見ると
基本的な内容が19行目(SQLiteから切断する)
で終わっていることが想像できると思う。それ以降に記述してあるものは、各オブジェクト(パーツごとに分けたプログラム)で19行目までのプログラムによって呼び出されている。
最初の処理
4行目から8行目までがデータベースを使うために設定するとなる
4 「Produire.Data.SQLite.dll」を利用する
5 SQLiteというSQLiteデータベースを作る
6
7 SQLiteのデータソースを、「database.db」に変える
8 SQLiteへ接続する
4行目はSQLiteを使うために必要なDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)で必ず入れなければならない。この記述をすることでプログラムに必要なツールを内部で呼び出すようになる。
5行目は「SQLiteデータベースを作る」と書いてありますが、SQLiteを使用するために必要なので4行目とペアで利用すると覚えておいてください。
7行目で使用するデータベースを指定しています。青文字の名前を利用するデータベースの名前に設定します。
8行目でデータベースに接続することで利用できるようになりました。
その1ではこの下に画面を表示するオブジェクトを追加しました。今回は追加した部分は無視します。(今見ているプログラムはサンプルそのものです。)
————
メイン画面を表示する
待機する
————
今回のサンプルプログラムを動かすまでデータベースファイル(以下、DB)は存在していませんから10行目で中で使用するテーブルを作成します。
10 テーブルを作成する ・・・ オブジェクトを呼び出します。
10行目で「テーブルを作成する」オブジェクトを呼び出します。
23行目から29行目にかかれているプログラムが実行されます。
23 テーブルを、作成する手順
24 ーーテーブルの作成
25 SQLiteで「CREATE TABLE 楽曲 (
26 曲名 TEXT,
27 アーティスト TEXT,
28 アルバムID NUMBER);」を実行する
29 終わり
テーブルを作成する命令の詳細についてはSQLの説明になるので割愛します。
11
12 データを取得する
13 データを追加する
14 データを更新する
15 データを削除する
この部分は、それぞれ目的としたオブジェクトを呼び出すものです。
ここから「その1」で作成したプログラムに戻ります。
ここでは「その1」で作成した「入力画面」と13行目「データを追加する」に限定して書きます。
先ほど無視した9行目に追加した
————
メイン画面を表示する
待機する
————
により、10行目以降のプログラムは「待機」状態になる為、画面からボタンを押すなどしない限りプログラムは画面を表示したまま待機するようになっています。

画面に入れたものをデータベースに登録する為に「登録する」ボタンを押した時の処理を追加します。
前回、作成途中のボタンをクリックしたのでプログラムの下の方に

「ボタン1がクリックされた時の手順」が追加されています。前回、コメントに「登録ボタンが押された処理」と追記しました。
この中に書いていきます。
画面上のテキスト項目は3つあります。プログラムの「メイン画面」の部分を見ると「テキスト1・2・3」と名前が付いていることが分かります。
画面があるという事は入力した文字がPC内に書き込まれた訳ですから、それを取り出してDBに渡す必要があります。
画面の項目をDBテーブルに渡します。テーブルで使用している項目は「曲名,アーティスト,アルバムID」なので、今回はそのまま使用します。
画面のテキストの内容をDBテーブルの項目に割り当てます。
曲名=テキスト1の内容
アーティスト=テキスト2の内容
アルバムID=テキスト3の内容
と書けば、内容をセットすることが出来ます。
セット出来たらDBに書き込みます。
サンプルプログラムの書き込む箇所は次のようになっています。
ーーデータの追加
SQL文は、「INSERT INTO 楽曲 (曲名,アーティスト) VALUES (?, ?)」
バインド値は、{「I am your singer」、「サザンオールスターズ」}
SQL文をバインド値としてSQLiteで実行して、件数1とする
これを参考に変更していきます。
バインド値の中に書き込む内容をセットすれば良いので、テキスト項目からセットした変数をここにセットします。
「曲名・アーティスト・アルバムID」の3項目の内容をセットするには、変数名を[]で囲みます。
ーーデータの追加
SQL文は、「INSERT INTO 楽曲 (曲名,アーティス,アルバムID) VALUES (?, ?, ?)
バインド値は、{[曲名]、[アーティスト]、[アルバムID]}
ここで赤字で書いた違いに注意してください。
この作業を「ボタン1がクリックされた時の手順」に記入して余計な部分を削除します。
————-このような感じになります。
ボタン1がクリックされた時の手順
//登録ボタンが押された処理
ーーデータの追加
SQL文は、「INSERT INTO 楽曲 (曲名,アーティス,アルバムID) VALUES (?, ?, ?)
」
バインド値は、{[曲名]、[アーティスト]、[アルバムID]}
SQL文をバインド値としてSQLiteで実行しする
ーー内容の確認
SQLiteから「SELECT 曲名,アーティスト FROM 楽曲」を取得して、結果とする
「追加後」として「[件数1]件、追加しました。[改行][結果の内容]」を情報アイコンで表示する
終わり
————-このような感じになります。
次に続きます。